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#サイクリング #地域 #茨城食材 

~自転車の旅~ #裏筑波 筑西&桜川 初秋の筑波連山ライド

2024.10.3

稲穂が実る田園風景の明野・宮山地区(筑西市)、歴史と文化が息づく真壁の町並み(桜川市)。初秋の筑波連山が織りなす風景に、心癒される初秋の自転車旅。

茨城県西部に位置する筑西市と桜川市。「奥筑波」「北筑波」ともいわれ、観光客で賑やかな筑波山南麓とは異なり、開けた視界に雄大に広がる筑波山系の風景と、静かなまちの雰囲気が魅力です。田園や農地が多く、新鮮な農産物や多彩な六次産業も特徴です。

桜川市、筑西市、筑波山
企画監修・アテンドガイド 谷島直哉(一番右)

 

ラール・アワーでは、地域の魅力を再発見し、多くの人々にその素晴らしさを伝えること念頭に、年間を通じて地域を知る体験旅を企画運営しています。そして、何度も訪れてもらえるよう、「つながり」を生むために地元の方々との交流を重視し、その魅力を深く理解できるような時間を設けています。

その地に精通したガイドだからこその細やかなアレンジで、四季折々の季節感を楽しんでいただけるようツアープログラムを設計しています。その時々の地域との出逢いを、ご参加の皆様には楽しんでいただけているように思います。

筑波山の北側、美しい山系を見渡す。

集合場所は筑波山から程近い「宮山ふるさとふれあい公園(筑西市)」。農産物直売所やキャンプ場、そば処などが併設されていて、地元の方々が日常的に集まる快適な施設です。

いよいよサイクリングがスタートすると、最初に目に飛び込んできたのは、黄金色に輝く稲穂のじゅうたんの先に筑波山が佇む風景。米の産地である筑波山麓一帯は、稲穂が光る初秋ならではの絶景が待っています。

今年の稲刈りはやや早いタイミングであることなど、農家さんにお話を聞きながら記念撮影。都心部からご参加の皆様は、普段見ることができない風景に感動していらっしゃいました。

 

 

桜川市、筑波山麓、稲穂の風景
筑波山と光る稲穂が美しい

 

桜川市方面に向かうライドルートは、ナショナルサイクルロードにも選定されている「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を快走。筑波山から加波山まで続く雄大な筑波山系沿いに続きます。途中、この地域にまつわる古の神々に由来する不思議なスポットにも…!参加者様も興味深々でした。

つくば霞ヶ浦りんりんロード
快適なサイクルロード、参加者様も楽しそう

 

「ラール推奨 おいしいもの紹介」が好評です。

ご参加者様から多くいただくお声としては、観光地でありがちなありきたりな食事やおやつではなく、地元の方がよく行くお店、その土地の季節のものを提供してくれるのが嬉しい、というもの。また、エイドステーション(休憩ポイント)では、ローカルなお土産や農産物を紹介するようにしています。

今回は、ガイド谷島が桜川市真壁町出身ということもあり、幼い頃から真壁で続く老舗和菓子屋「三由屋菓子店」や、ぬれ煎を追求した商品づくりに取り組む「煎餅屋仙七」をご紹介しました。

みよしや、桜川市
三由屋菓子店では、その場で包む栗最中をご賞味いただく

 

みよしや、お買い物
ガラスの陳列棚に、手作り和菓子がたくさん。お買い物は悩みます。

 

ぬれ煎餅、煎餅屋仙七
多彩なぬれ煎のラインナップが魅力の煎餅屋仙七

 

旅を通してつながる、地域おこし。

桜川市真壁は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている歴史ある街並み。江戸時代からの商家が建てた蔵や門が300棟以上現存し、当時の面影を残しています。特に、見世蔵や土蔵の重厚な佇まいは圧巻です。

一方で、伝統的な建物や文化の継承が課題となっており、老朽化した建物の維持管理や伝統的な技術を持つ職人の減少など、後世に継承するために乗り越えていかねばならない多くの課題に直面しています。新しい世代に魅力を伝えるための工夫や外部との関係人口づくり、伝統文化を活かした地域活性化策が求められています。

今回の企画では、国の登録文化財に指定されている「村井醸造」と「伊勢屋旅館」を訪ね、実際に酒造りのお話をお聞きしたり、地産食材のお食事を召し上がっていただいたりと、真壁の文化を象徴する存在を体感していただきました。

真壁、村井醸造、桜川市
特別に自転車で建物内に訪問(村井醸造)

 

江戸時代の延宝年間に創業されたとする村井醸造。近江商人である村井重助が、良質な米と水を求めて真壁の地に移り住み、醤油・味噌の販売を始めたとされています。その後、酒造業へと転換し、現在まで300年以上、地元の美味しい水を使い、伝統的な製法を守りながら日本酒を造り続けてきました。蔵をこの先も100年続けていくために…。村井醸造の歴史と真壁の街の環境を活かした、未来へつなぐ新しい取組みについてもお伺いしました。

村井醸造、桜川市
年季の入ったラベル貼り機は今も現役

 

村井醸造、桜川市
酒造りがそろそろ始まる時期。酒蔵の入り口まで見学。

 

村井醸造、桜川市
明治時代に建築された店舗・脇蔵の前で。

 

真壁の町の中心部にある伊勢屋旅館。明治中期に料亭として建てられ、旅館へと転換したヒストリーがあります。今回は特別にとれたての新米を女将にあずけ、昼食に出していただくことができました。おひつで運ばれてきたつやつやのお米。全員がおかわりをして、なんと10合完食…!地元の食材をふんだんに使用した料理はどれも食材の良さを引き出すよう丁寧に調理されており、歴史を感じながらより特別な体験になりました。

伊勢屋旅館、桜川市
明治中期に「勢州楼」として建てられ、当時は料亭として賑わった

 

伊勢屋旅館、桜川市
明治中期の主屋と土蔵は、その歴史的価値と建築様式から、国の登録文化財に指定されている

 

伊勢屋旅館、桜川市
秋の味覚をめいっぱい満喫!ゴールを目指して。

 

また、季節を変えてぜひお越しください。

季節が巡るたびに、新しい発見や感動があるのがラール・アワーのツアーの魅力です。地域の魅力を発信し、多くの人々に忘れられない旅の思い出を提供していきたいと考えています。

春には「逆さ筑波」がお目見えする山麓の田園風景や、古くから「西の吉野、東の桜川」と称される山桜の名所・桜川、かわいらしい梨の花や川沿いの新緑が美しい筑西。春の訪れを感じられるようなスポットを巡り、地域の新たな魅力を盛り込んだ春の企画を検討中です。

地域の方々の温かさや、地域活性への熱い想いに触れることができた今回の旅。参加者の方々からも多くの嬉しい声をいただき、私たちも大変励みになりました。

今後も、地域との連携を深め、「旅」を通して来訪者と地域のつながりを、そして喜びを共有できるような活動にしていきたいと思います。

 

筑西市、サイクリングツアー
筑西から桜川に向かう筑波山麓のサイクリング

 

蕎麦畑と筑波山、桜川市
この時期に見られる「蕎麦」の白い花

= = 協力 = =

筑西市
桜川市

= = ツアー企画監修&アテンドガイド = =

Naoya Yajima
Rural cycle


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